2019年度 テーマ「動感」

 会員の皆様をはじめ、多くの方のご理解とご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
ストレスフルな時代の中で、体調を整えたり、セルフケアをすることの意義は益々重要となります。そのためには,動きを通じてからだの感覚を呼び覚ますと同時に、様々な感覚の変化を受け取りながら動きの世界を味わいたいものです。
そこで、今年のテーマは、聞き慣れないかもしれませんが「動感」という言葉を提案します。これは少々学術的な概念で,詳しく説明することは難しいのですが、「動くこと」と「感じること」を分けずに、表裏一体として捉える考え方です。例えば、Gボールに身を預けた瞬間に、身体重心を感じ取ることが求められ、その揺れ動く感覚に応じて動きは変化し続けます。つまり、動作と感覚受容は同時に進行します。
それ故、指導者は、その対象者が動きをどのように感じているのか(例えば、心地良い、難しいなど)を、常に動き手の感覚世界に立ち入って共感しようとする努力が求められます。その先には、「指導する・される」という関係を越えて、互いに動く喜びを分かち合える世界が待っているはずです。こうした「動く感じ」を共有する指導を通じて、ひとりでも多くの人に豊かな「感動」の世界へと導いて行けたらと願っています。
本年も会員の皆さんの益々の活躍を心よりお祈りするとともに、本会の活動に変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

長谷川 聖修(理事長)


info 6/2(日)10:00-13:00 東京(浅草橋/秋葉原)
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